最大のアドバンテージ

考えていること

 

2022年2月20日に北京オリンピックが幕を閉じました。開催期間中、仕事から帰ってくるとその日のハイライトや、タイミングがうまく合えばライブ放送を見ることができ、応援している選手やチームの活躍に一喜一憂しながらたくさんの感動を頂いた、とても楽しい期間でした。

今回、カーリング女子の活躍はとてもドラマチックで話題になりましたが、個人的にとても印象に残った場面があったので、忘れないように書いておきたいと思います。

カーリング女子の準決勝戦を終えた後の選手インタビューを見ていたとき、吉田知那美選手が話された内容が、ぐっと私の中に入ってきました。

「自分たちのチームの最大のアドバンテージは、他のチームよりもたくさんのミス、たくさんの劣勢を経験してきているということだった。私たちは3点、4点取られることもすでに経験していることだったので、今回また大きく点数を取られる場面でも、慌てたりせずに1点ずつ取っていこうというような気持ちで自分たちの展開を作っていくことができた」

※私の記憶から要約した内容なので、実際の内容と少し違うところがあるかもしれません、その場合はご容赦ください。

ハッとする内容でした。とても強い言葉だと感じ、また、自分がもしこれから試合する相手がこんなことを言うチームだったら、相手のことをすごく脅威に感じます。

スポーツの試合でも、普段の生活でも、出来ることなら苦労したり辛い思いをせずに、サラリとこなしていきたいと思うものです。それがまたスマートでカッコいい姿に映ることもあるけれど、本当の強さというのはそれだけでは育まれないものなんだなと思いました。

 

そういえばマンガ「はだしのゲン」で、ゲンのお父さんが踏まれる程に強くなる麦を例えに出しながら、お前も麦のように強くなれ、と逆境に負けない強さを教えていたことを思い出しました。
踏まれてもまた起き上がる麦の様な強さがあれば、また次のチャンスをつかむことが出来る。そして、今とても辛いと感じている出来事が、将来自分の強さにつながり、今は受け入れ難くても、いずれ自分の気持ちを支えてくれる味方の様な存在になっていく。

全ての経験が自分の強さに繋がっていくんだと思うことで、今の自分の辛い環境の受け止め方が変わったりすることもあるだろうし、そうやってずっと自分のバージョンアップを繰り返して成長を止めないことの大切さを改めて気付かせてもらったインタビューでした。

4年間ずっとその舞台に、そのステージに立つために極限までトレーニングを重ねてきた選手たちの姿は本当に眩しくて、憧れのような気持ちを抱きます。けれど私には私の目指すステージがあるはず。だから、ただ憧れるだけじゃなくて、自分も選手たちと同じような気持ちで挑戦を続けて、ミスや辛い出来事を自分の強さに変えていけるように小さいバージョンアップを続けて行きたいなと思いました。

 

以上です。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。