革命のファンファーレ 現代のお金と広告

読んだ本のこと

本の要約(一言アウトプット)

「現代のお金と広告」とサブタイトルあるが、本書では「お金とは信用を数値化したもの」と定義しています。情報革命が起きた今からの時代は、「好きなことを仕事化するしか道が残されていない」時代と表現しており、その中でいかに信用を得るのか、得た信用をお金に変えるためにどういう数字を見なければならないのか、広告から何を引き出すのか、自分の望む成果に向かうためにどの様に周囲を巻き込んでいくのか、について書かれています。

質問1 自分だけの競技を作る、とはどういうことですか

戦い方を変える、ということ。「普通だったらこうするよね」という方法を疑い、それを選択しない。例として、著書が発行した絵本「えんとつ町のプペル」の場合、次の様な発想転換によって他の人と同じ戦い方から別な戦い方へと転換しています。

従来の発想:いかにお客さん(買ってくれる人)を増やすか?

新しい発想:いかに作り手(=買ってくれる人)を増やすか?

→クラウドファンディングで作り手(出来た絵本を買ってくれる人)を集めた

質問2 「信用持ち」とはどの様な状態のことですか

信用を得るための一つのキーワードとして「嘘をつかない」とあります。ここでの「嘘」とは「自分自身が本当に考えていること、思っていることと違うことをする」という意味です。自分はこう考える、こうする、という意思を明確に表現することで信用を高めていくことができますが、人は置かれた環境によって意思(本音)を言えなくなってしまうものです。

例えばテレビタレントの場合、料理番組に出演して本当は美味しくないと思っていても、美味しいと言わざるを得ない、等。

言い換えると、「信用持ち」とは、自分自身の意思を明確に表現するための環境を作り上げることができている状態である、と言えます。

そして今の時代は、クラウドファンディングやオンラインサロン等により信用をお金に変えることができる時代。積み上げた信用をお金に変えることで、自分の収益へと転換することができます。

 

質問3 時代の変化にどの様に対応すれば好きなことを仕事化できる様になりますか

・まずは「過去の常識」や「お金」の支配から逃れられる環境を作ること

・その上で、刻々と変化する時代の流れを冷静な目で受け止めること

・そして、半歩だけ先回りすること

が大切、とあります。

また、物を「売る」行為は、すなわち「人の動きを読む」ということ。

どういう時に、人は動く(買う)のか、現代人の人の動きを読むこと。

常識を疑い、実践し、修正点をあぶり出し、伸ばすべきポイントを徹底的に伸ばす、この繰り返しの先にしか、未来はない、とあります。

これらのことを踏まえた上で、自分自身の信用を築き、その信用をお金に変える仕組みを持つことと理解しました。

 

本から得た気付き

この本を読んで頭に浮かんだ言葉は「本音と建て前」でした。この本は全て本音だけで書かれている(様に意図的に演出している?)ので、読んでいて非常に痛快でした。「普通なら、そうは言わないでしょう」という様なことを、ズバズバ言うところが快感です。

著者の西野亮廣さんについて、芸人としてテレビに出ているところしか知らなかったのですが、この本を読んで随分と印象が変わりました。

西野亮廣さんと言う人は、

自分の価値がどこにあるのか、自分は何を売るのか、どうやって売るのが最も効果があるのか、こういったことを常に(おそらく起きている時間ずっと)考えて続けている人で、そして、自分の進むべき方向に向かうのに人を巻き込んでいく強い力を持っている人だと感じました。

読んでいて、すっかり西野亮廣さんの世界観に引き込まれてしまいました。自分が得たいところだけ抽出する読み方をするつもりが、気づくと読破してしまっていました。

 

以上です。

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。