心と体を整える決定版 – 精神科医が教えるストレスフリー超大全 –

読書でアウトプット

日常でストレスがありますか?という質問をされて「ありません」という人はかなり稀です。皆それぞれ、日々に何かしらのストレスを抱えながら生活しているのが普通ですね。

では、ストレスはゼロになったら理想的なのでしょうか。

結論から言うと、ストレスゼロになってしまうことも、危険なことです。

ストレスの正体は何か。ストレスとどのように向き合っていくのか良いのか。

今回紹介する「精神科医が教えるストレスフリー超大全」はそんな問題に向き合い、心と体の健康を得るための一冊です。

 

本の概要

「生き方」をテーマに人生における様々な悩みや不安、疲れなどストレスとなる事象とどのように向き合っていくべきかについて書かれた人生の指南書。

著者の樺沢紫苑さんはこれまでも『アウトプット大全』や『インプット大全』など多くの著書を発行されていますが、『生き方』をテーマにした本はありませんでした。本書は、これまでの著書でも一貫して説いてきた「メンタル疾患、病気を減らし、自殺する人をゼロにしたい」という樺沢紫苑さんの思いが集結・凝縮された、心と体を整えるための決定版です。

 

ストレスフリーということ

冒頭で「ストレス・ゼロ」は危険と書きました。

適度なストレスがあることで、人はそれを解消しようと努力し、自分の良くないところを改善し、相手の気持ちを考え、人間関係を良くし、その結果として自分自身の成長へと繋げています。

このような自分を高めてくれる要因となるストレスは、良いストレスです。

良いストレスすらもない生活は単調になりがちで、惰性で生きてしまうことに繋がり、自分自身を成長させることができなくなってしまいます。

大切なことは、次の二つだと著者は言います。

・寝ているときにストレスがない状態になっているということ

・次の日にストレスや疲れが持ち越されていないということ

昼間にバリバリと働いてストレスが多くても、ちゃんと夜にリセットして解消していく。そのように、ストレスと上手な付き合い方ができ、ストレスを溜め込まない人のことを

「ストレスフリーな人」

と定義します。

 

本書の見どころ

ストレス、というワードの枠組みにとらわれない、人生において向き合っていかなければならない様々なテーマに対して、かなり具体的に記されているのが本書の魅力です。

誰しもがストレスを感じやすい5つのテーマ(人間関係 / プライベート / 仕事/健康 / メンタル)に対して、

・科学的根拠に基づいた事実分析(ファクト)

・すぐに実行できる対策案(To Do)

を明確に提示しています。

読むと具体的なアクションへとつなげていくことができるのは本書の大きな特徴です。

一つ例を挙げて見ましょう。

ストレスフリーのための、すべてのベースとなる解決法としての「最高のモーニング・ルーティン『朝散歩』」をする、という章では、次のようなファクトとToDoがありました。

ファクト : 朝散歩の化学的根拠(セロトニン活性化 / 体内時計のリセット / ビタミンD生成 )

セロトニン活性化につながるもの(朝日を浴びる、リズム運動、咀嚼)、人間の体内時計の平均値(24時間10分)とリセットの必要性、リセットのために適した太陽光(2500ルクス以上、5分程度)、ビタミンDの生成方法(原料は紫外線)、強い紫外線を浴び過ぎないためにも日光が柔らかい朝がベストタイミング

To Do : 具体的な朝散歩の方法(起床後1時間以内に15〜30分の散歩を行う)

雨の日でも効果あり、サングラスはかけない(ある程度の明るさの光が網膜から入ることがセロトニン活性化に必要)、30分以上を超えると逆効果(セロトニン神経疲労)、起きて3時間以上過ぎてからの朝散歩は体内時計が後ろに3時間ずれるのでNG、朝散歩の後の朝食メリット(脳の体内時計と体の体内時計のズレを補正)、ジョギングでなくてもOK(同じテンポでリズミカルに歩く)、無理な早起きは不要、週1〜2回でも効果あり

これだけでも、かなり具体的なアプローチになっていることは感じてもらえるのではないでしょうか。

同様な感じで、次のようなテーマもファクトとToDoが示されていて、おもしろかったです。

悪意を向けてくる人への対処方法

相手が自分に好意を持っているかどうかを知る方法(食事の誘い方も!)

健康的に痩せる食事法

「仕事が楽しくない」を乗り越える方法

 

また各テーマごとのお勧め書籍が難易度表記とともに提示されていて、本書を入り口としてさらに知識を深めていきたい時、次にどんな本を読めばいいかが分かるのも特徴的でした。

 

本書を読んで思うこと

本書がカバーしている範囲は非常に幅広く、まさに「生き方」をテーマとして『より良く生きる』ためのヒントが満載でした。目次もテーマが見やすく分類されているので、その時々の自分の悩みなどに合わせて読み返すような使い方が良さそうです。

上で紹介した朝ルーティンは、日本に帰国してから私も継続しています。朝起きてから「自宅近くの氏神様のところまで歩いて行って氏神様に手を合わせてから帰ってくる」というだけのことで時間にすると10分程度のものですが、これだけでも体がしっかり目覚めることを実感できており今後も継続していくつもりです。

冒頭にも書きましたが、人生において適度な良いストレスは必要なものであり、ストレスへの自分にあった対処法を身につけておくことは現代社会において必須スキルだと言えそうです。

もし対処の方法がまだ見つけられていないストレスがあると思ったら、本書をぜひ手にとって見てください。きっと、すぐに実行に移せる対処法が見つかるはずです。

 

以上です。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。