お金に関する知識のアップデートに役立つ – 本当の自由を手に入れるお金の大学 –

読んだ本のこと

 

日常生活をしている中で、「もっとちょっと節約したいな」と思うことはありますか。

あるいは、

「毎月の収入にプラス1万円でもあったら、こんなことしたいなあ」と思われるようなことはないでしょうか。

もし「ある!」と思う方は、今回ご紹介する本があなたに良い変化をもたらしてくれることになるかも知れません。

 

本の概要

本書はリベラルアーツ大学による「貯める」、「稼ぐ」、「増やす」、「守る」、「使う」というお金にまつわる5つの力についての実践マニュアルです。

リベラルアーツ大学とは、「日本一自由なIT会社の社長(兼、投資家)の両@リベ大学長と有志のスタッフが運営しているWebコンテンツの総称」とリベラルアーツ大学のブログサイトにありますが、一口で言うと主にお金について学ぶことを目的として運営されているサイトです。(詳細はリベラルアーツ大学ブログサイト「リベラルアーツ大学とは」を参照)

「本当の自由」という言葉は勧誘型ビジネスでもよく出てくるフレーズなので改まってこれを言うと微妙な空気が流れますが、そこから連想される内容とは違って本書はかなり堅実な内容となっています。

 

人生の6大固定費をコントロールしよう

 

生活して行く上でどうしても支払っていかなければならないお金のことを必要経費と言ったりしますが、その中でも毎月一定の額で発生する費用(例えば携帯電話の基本料金のようなもの)のことを「固定費」と言います。

この固定費、半自動のような感じで支出しているケースが多いので、ここをうまく見直して出て行くお金を減らすことができれば半自動で出て行っていたお金を止めることができるようになります。

ただ、闇雲に切り詰めて生活するようなことは気持ちを貧しくしてしまうのでお勧めできません。上で例に挙げた携帯電話でも、月額費を安く抑えたいからとパケットや通話時間の使用量に極端な制限をかけたりすると、見たい動画を見るにもいちいちパケット残を気にしながら見たりしなければならず、そんなことを気にしていたら動画を見る楽しさも半減しそうです。

ストレスがかかるような切り詰め方をするのではなく、生活の満足度を今より下げずに固定費を見直し、出て行くお金をコントロールするための知識やコツについて、本書では分かりやすくまとめられています。

本書でいう人生の6大固定費とは、次の費用のことを指します。

通信費(携帯電話の月々の使用料)

光熱費(月々の電気代)

保険(生命、火災など各種保険)

家(住宅にかかる費用)

車(車の維持費)

税金

 

これらの項目に対して、自分自身でコントロールして支払っている状態であれば問題ないのですが、一番ありがちなケースは「なんとなく他の人がやっていることに合わせてる」や「お店の人が勧める内容に沿って決めている」パターンです。

本書の「貯める」パートでは、これら人生の6大固定費を見直すというテーマで一つ一つ内容を掘り下げて解説しています。

特に保険などは契約内容に専門的な保険用語が多くて分かりにくかったり、「万が一に備えて・・・」ということでなんとなく安心するためにとりあえず入っていると言うケースも多いのではないでしょうか。

 

固定費を「抑える」というと「節約」という言葉が浮かんで来やすいですが、実際にはこれらの内容に対して正しい知識を備え、自分にとって必要な内容に「最適化」することで、結果として今まで無駄に多く払っていたぶんをやめる、というイメージです。

本書ではお金にまつわる5つの力のうちの「貯める」のパートを非常に重要視しており、本全体の半分以上のページ数を「貯める」のパートにあてていることからもそれが伺えます。

 

本書から実践してみたこと

本書を読んで、私自身も次のような見直しを実践してみました。

携帯電話の格安SIMへの切り替え

ちょうど海外生活を終えて日本に戻るタイミングでもあったので、思い切って格安SIMへ切り替えました。私の場合、個人の携帯電話で話す場合はFacebookメッセンジャーやLineなどのアプリを使って会話するので、以前のように電話回線を使って電話することがほとんどなくなっていたこともあり、格安SIMに切り替えたことで不便を感じることは今の所特にありません。

外で動画をたくさん見る習慣もないので、パケットも設定した範囲内で収まっており、大きく追加料金も発生していないので、毎月の携帯電話代金は抑えることが出来ています。

 

車の購入を見送り

ここは少し悩みましたが、これも思い切って「マイカーを持たない」という生活に挑戦しています。車はやはりあると便利なのは間違いないのですが、私の住環境や今の生活サイクルを考えると、どうしても車がないと不便でしょうがない、というほどのものでもないことが分かりました。

あまり不便に感じるようなら購入しようと思っていましたが、今の所大きな弊害がなく、むしろメリットの方も感じています。

車を持たないと決めたことで私に発生したメリットを少し挙げてみます。

・車の維持費(ガソリン代、車検含め定期メンテナンス代、自動車保険料)がゼロ

・電車通勤になることで、通勤時間を読書の時間に充てることができるようになった

・駅から職場まで歩くことで、毎日一定の距離を歩く習慣が出来た

 

もちろん、車を持たないことのデメリットもあります。公共交通機関では行きにくいところへの移動や、大きな買い物をするときの荷物搬送などは、やはり車があった方がいいです。

また生活の環境が変わってデメリットの方が大きくなったときに、改めて車の購入を検討しようと思っています。

 

こうやって、今まで「なんとなく発生していた費用」を抑えるだけでも、気持ちにゆとりができることが分かりました。そこで抑えることが出来たお金を全部貯蓄に回すのもちょっとつまらないので、家族や大切な友人と過ごす時間などでほんの少し贅沢して、みんなで楽しめる時間を今までよりちょっぴり豊かにすることに使っていこうと思っています。

こんなちょっとしたことですが、本書はそんな良いサイクルを産むキッカケになり得るものだと思いました。

 

また本書では「貯める」の他の要素についても解説していますが、

「稼ぐ」のところでは「サラリーマン向け副業の難易度・タイプ別分析」や「やらない方がいい副業の種類」、あと「副業はどうなるとバレるのか」など、副業をしている、又はこれからしようと思っている会社勤めの人には内容が整理されていて良いと思います。

「増やす」のところは、どのような投資案件が良いのか、どのような案件が良くないのか、がまとめられていて、投資のことをこれから勉強したい人には概要が把握できるので役立ちそうです。

まんべんなくお金の知識をアップデートすることができる一冊ですので、気になる方はぜひ一度本書の内容をチェックしてみてください。

 

以上です。

最後まで読んでいただいて、ありがとうございます。